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プロレスの会場に特化した4コマ漫画を描いています。これまでの観戦経験を生かし、会場の雰囲気が伝わるよう漫画で紹介していきます。

阪神・淡路大震災にあいプロレスに行けなくなった話その6




プロレス観戦を題材にした漫画を描いています。

毎週水曜・土曜の8時に更新です。

ジンギスカン
ジンギスカン

この漫画の主人公。阪神・淡路大震災にあい、全日本プロレス大阪大会に行けなかった過去を持つ。

友人ヨッシー
友人ヨッシー

ジンギスカンの友人、一緒に大阪大会に行くはずだったが、自宅が全壊したため行けなくなった過去を持つ。

阪神・淡路大震災にあいプロレスに行けなくなった話6

ここからは、阪神・淡路大震災からしばらくしての話です。

電気と水道が復旧し(ガスはまだ)、ようやく普段の生活の少しだけ取り戻しつつ合ったころ、あるニュースが僕のもとへ飛び込んできました。

なんと、新開地という駅の前で「プロレス」が開催されるのです。

新開地は阪神・淡路大震災の被災地の中でも、とりわけ被害の大きかったところで、地下鉄の上を走る道路が陥没してて、電車の復旧がかなり遅れていました。震災直後には火災も発生し、駅前の一等地にもかかわらず焼け野原が広がっていました。

その焼け野原にリングを組み立てて、プロレスを開催するのです。

主催者は故ミスター・ヒトさんこと安達勝治さん。残念ながら現役時代のことは存じ上げていませんが、名選手だったと聞きます。そのミスター・ヒトさんが、神戸の街でチャリティープロレスを開催するというのです。

このニュースに僕らプロレス仲間は大興奮!

「どこにリングを組み立てる?」「誰が来るの?」「何試合やるの?」「そもそも本当にプロレスをやるのか!?」など、あらゆる状況を想定して盛り上がりました。

チャリティープロレスが開催されることを教えてくれたのは、僕と同じくプロレス好きの同級生。なぜ彼が新開地でプロレスが開催されることを知っていたのかは分かりません。「母親が教えてくれた」と言っていましたが、いまいち記憶が定かではないのです。

とにもかくにも久しぶりのプロレス観戦です。僕らは楽しみにその日を待ちました。

シリーズ 阪神・淡路大震災にあいプロレスに行けなくなった話