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ロッシー小川/【実録】昭和・平成女子プロレス秘史を読みました

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【実録】昭和・平成女子プロレス秘史/ロッシー小川 書評
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こんな人におすすめ
  • 長く女子プロレスを見てきて、歴史を振り返りたい
  • 女子プロレスのことを知らないけど、歴史を知りたい

【実録】昭和・平成女子プロレス秘史を読んで

女子プロレスと関わって40年以上、現在は女子プロレス団体「スターダム」の代表取締役を務めるロッシー小川氏が、自身の学生時代を含む「全日本女子プロレス」入社当時から現在までを振り返る実録です。

ビューティー・ペア、クラッシュギャルズから、団体対抗戦時代など、女子プロレスを、誰よりもずっと近くで見てきた小川氏だからこそ書ける内容に引き込まれ、一気に読了しました。

この本で分かること

女子プロレスの仕掛け人、現在は女子プロレス最大の団体「スターダム」の代表取締役を務めるロッシー小川氏が「全日本女子プロレス」に関わるところから、「スターダム」をどのような団体にしたいのかまでが分かります。

この本を読むとどうなるのか

女子プロレスの歴史が分かります。長年、プロレスのファンを続けていると、あいまいに記憶していることがありますが、本誌を読むことで記憶の整理ができます。

印象に残った箇所と感じたこと

「【実録】昭和・平成女子プロレス秘史」の、特に印象に残ったところを3つ書きます。

おおらかだった時代のエピソード

外国人の宿泊するホテルに出向き部屋を訪れて、服を脱いでもらい上半身裸でポーズ写真を撮るなどは当たり前で、(中略)これは外国人女子レスラーも同様で大半の女子はコスチュームに着替え、少年ファンの要望に応じてくれた。

第1章 女子プロレスと青春

これは小川氏がファンだったころのエピソードです。

小川氏は「今となっては信じられない」と振り返りますが、私の感覚でいうと、当時でも信じられないエピソードのように思います。

やがて小川氏は、リングサイドで試合写真を撮るようになり、それを買い取ってもらうことからプロレス界に関わるようになりました。

外注のカメラマンから事務所に居座るようになり、やがては全日本プロレスに入社。ビューティー・ペアやクラッシュギャルズにも携わるようになります。

団体対抗戦時代の各団体のポジション

団体対抗戦は全女だけの独占ではなかった。各団体も全女と絡むことで恩恵を受けていたのは言うまでもない。これを巧みに利用して団体力を大きく上げたのはJWPだ。(中略)LLPWは風間ルミが女社長ということもあり、とにかく面子にこだわっていたから出遅れた感が強く、全女のビジネスパートナーに成り切れなかった。FMWに至ってはターザン後藤と波長や間隔が合わず、いつもトラブルを抱えていた。

第2章 開かれた禁断の扉

女子プロレス団体対抗戦時代のエピソードです。たしかにJWPは全女と絡むことで団体力を大きく上げていたように思います。

とくにダイナマイト関西、尾崎魔弓、キューティー鈴木、福岡晶らは、全女と波長が合っていましたし、印象に残るカードが多く組まれていました。

対してFMWは、主力であった工藤めぐみとコンバット豊田は2人そろって全日本女子プロレスのトップアジャコングと同期だったのに印象に残るカードが組まれていませんでした。

アジャコングの他にも、バイソン木村や前田薫(現・KAORU)など、同期には優れた選手が多かっただけに、上手く利用すれば黄金カードになっていたのではないでしょうか。

ただし、クラッシャー前泊とシャーク土屋は、対抗戦を経て独自のポジションを築いていたように思います。

LLPWは神取忍が上手く利用されたように見えました。

プロレスに限ったことではありませんが、他の会社と関わるときは、相手に付きすぎず離れすぎずのポジションを構築することが重要です。

スターダムとアイスリボン

プロレスはよく信頼関係が大事だという言葉があるが、このアイスリボンの一件はそんな次元の話ではなく、約束を反故にする間抜けな話だった。だから、スターダムはアイスリボンとは関わらない。

第7章 スターダムの挑戦

2016年3月12日、紫雷イオと岩谷麻優(サンダーロック)がアイスリボン後楽園ホール大会に乗り込みました。

アイスリボンのタッグベルトを防衛した藤本つかさと中島安里紗(ベストフレンズ)に挑戦表明するためです。

話はトントン拍子に進み、いよいよスターダムとアイスリボンが交わると思ったのもつかの間、いつの間にか話はたち消えてしまいました。

話が全く合わなかったことが理由のようです。

本誌は小川氏から見た意見のみなので真相は分かりませんが、とりあえず交わることがなかったのは事実です。

2019年にはアイスリボン所属だったジュリアの移籍、2023年にはアイスリボンから大量離脱した世羅りさを中心とするプロミネンスがスターダムに上がるなど、スターダムとアイスリボンが微妙に絡むことはありましたが、今のところは正式に交わっていません。

「プロレス界に絶対はない」と言いますが、今後も交わることがないのか、このときの因縁を持ち出して交わるのかは分かりません。個人的には交わってほしいなと思います。

リンク アイスリボンの後楽園大会にイオ&岩谷が乗り込み対戦要求

【実録】昭和・平成女子プロレス秘史について

  • まえがき
  • 第1章 女子プロレスと青春
  • 第2章 開かれた禁断の扉
  • 第3章 全女帝国の崩壊
  • 第4章 幻の理想郷「アルシオン」
  • 第5章 ロッシー小川暗黒時代
  • 第6章 再びリングの表舞台へ
  • 第7章 スターダムの挑戦
  • あとがきにかえて(”スターダムのアイコン”岩谷麻優)

著者のプロフィール

1957年5月1日、千葉市出身。東京写真専門学校在学中に全日本女子プロレスのオフィシャル・カメラマンとなり、78年1月に全女に正式入社。広報担当としてクラッシュ・ギャルズの芸能マネージャーなどを経て、取締役企画広報部長になり、90年代には団体対抗戦を仕切った。97年に全女を退社し理想を求めアルシオンを設立。以降、AtoZ、JDスターではマッチメイカーを務め、風香祭、ゆずポン祭りをプロデュース。11年1月に新団体スターダムを旗揚げし、代表取締役に就任。多くのスター選手を輩出する女子プロレス界の名伯楽である。

Amazon/【実録】昭和・平成女子プロレス秘史

本の詳細

  • 出版社 ‏ : ‎ 彩図社 (2019/1/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2019/1/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ページ数: ‎ 328ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4801303528
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4801303522

版元の彩図社は、下記のようにプロレス関連の書籍を数多く販売しています。

著名人のツイート

『【実録】昭和・平成女子プロレス秘史』を読もう

この本が発行されたのは、2019年2月21日です。

当時スターダムは、宝城カイリに続き紫雷イオが退団した直後で、三人娘(紫雷イオ、宝城カイリ、岩谷麻優)時代から脱却し、新しいスターダム像を模索する段階でした。

リンク 退団のご報告/紫雷イオブログ

林下詩美はデビューから半年ですし、中野たむはブレイク前で、ジュリアは入団前の話です。

つまり、今現在(2023年3月)のスターダムが築かれる直前に発行されたものです。

女子プロレス界の歴史を振り返ると、今のスターダム及び女子プロレスが一層楽しめるようになりました。

小川氏は、「女子プロレス人生も終盤戦に差し掛かった」と言いますが、できれば更新分だけでも毎年発行してほしいです。

本記事では、選手の敬称を省略しています。

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