後楽園ホールや両国国技館のような主要会場でないとはいえ、定期的にプロレスが開催される、所沢市民体育館です。
東京都内から離れているように思いがちですが、実は新宿から所沢市民体育館の最寄り駅である新所沢駅までは、西武線で最短40分、池袋からですと31分です。新所沢駅から会場までは徒歩でも15分(公式サイトでは10分)、バスに乗ると5分ほどで付きますので、新宿、池袋ともに1時間もかかりません。
収容人数も最大3,988人と、アクセスがよく使い勝手の良い良質な会場なのです。
2016年には新日本プロレスのG1クライマックスが行なわれ、今後もプロレス会場としての利用が増えてきそうです。
今回は、埼玉県所沢市の所沢市民体育館を解説いたします。
所沢市市民体育館の最寄り駅、アクセス
最寄り駅は、西武新宿線「新所沢駅」です。
新所沢駅は東口の西口と二種類の出口がありますが、利用するのは東口です。
出口は2つですが改札口は一箇所です。改札を出たら左に曲がり階段を下りましょう。
階段を下りると、このような景色が待っています。すぐ目の前がバス停ですので、本川越駅行の西武バスに乗って「所沢市民体育館」まで行きましょう。
もし歩くのであれば、この道をまっすぐ進みます。
20分ほど歩きます。
ここが、所沢市民体育館です。
所沢市民体育館の座席ごとの特徴
所沢市民体育館はメインアリーナとサブアリーナに分かれています。プロレス会場として使用されるのは主にメインアリーナです。
敷地内に入ってまっすぐ進むと階段がありますので、そこから中に入ります。
これが所沢市民体育館メインアリーナの全体図です。
しかし、ご覧の通り少し形状が長細すぎるため、プロレスの試合会場として使用するときは、次のようなレイアウトで使用します。
所沢市民体育館では基本的に体育館を下記のように分けています。
- 特別リングサイト
- 1階アリーナ席
- 1階ひな壇席
- 2階特別席
- 2階指定席
ただし、1階部分は全て可動式の座席(パイプ椅子)のため、団体ごとにレイアウトは大きく変わります。
今回は新日本プロレスで使用されたレイアウト図をベースに解説を進めます。
特別リングサイド
リングから最も近い席です。
東西南北に最前席から5列目までが特別リングサイドに数えられ、それより後ろは通路を挟んで別の座種になります。
体育館が広いため、後楽園ホールや新木場1stRingに比べて座席ごとの間隔が広いのが特徴。足を伸ばしてゆっくり観戦が可能です。
当然ながら値段は張りますが、間近で選手を見られる喜びは他の何にも返られないでしょう。
1階アリーナ席
所沢市民体育館は東西方向に長いため、それぞれ東西方向後方にのみアリーナ席が設置されることがあります。
後方とはいえ、それでもリングからの距離が近く熱のこもった観戦ができるでしょう。
ただ、体育館を使用した会場全般に言えることですが、最前列から最後方の席までは段差がなくフラットな床面に座席が置かれるので、見やすさという点では何が残ります。
前に自分よりも大きい人が座ると、視界がさえぎられてしまうので注意が必要です。
特別リングサイド・1階アリーナ席ともに、このような椅子が使われています。クッション部分がないので座り心地はあまり良くありません。
1階ひな壇席
1階フロアから2階スタンド席に設置された可動式の椅子を使った座席です。
しかし列ごとに段差が設けられており、リングからの距離も近いため非常に見やすい座種となっています。
段差も後楽園ホールよりも高さがあるので、前の席に他の観客が座っても視界が遮られることはまずありません。
実は所沢市民体育館で最も見やすい席なのです。1階フロア部分の後方に座るなら、段差のあるひな壇席をおすすめします。
簡易的な椅子なので座り心地は期待できません。
2階特別席
ここからは2階席です。
前述の通り所沢市民体育館は東西に長いため、東西からはリングまでの距離が非常に開いてしまいます。そのため、南北のみしか座席を開放していないことがよくあります。
2階席ではありますが、リングからの距離はあまり感じません。1列ごとに段差があるので、どこからで見やすい造りになっています。
常設の座席のため、背もたれが付いています。1階席よりも快適な座り心地です。
2階指定席
2階特別席の後方は指定席が広がっています。
座種的には最も後ろになりますが、会場全体を見渡した観戦が可能です。
2階指定席も特別席と同様に列ごとに段差がついています。所沢市民体育館は1階ひな壇、2階席全てに段差がついているので、どこからでも視界を遮られることなく快適に試合を観られます。
後楽園ホールや新宿FACEですと、段差が緩やかなため見づらいという人は、所沢体育館で観戦してみても良いのではないでしょうか。
所沢市民体育館の飲み物・食べ物
所沢市民体育館が公共の施設のため、館内には自動販売機が設置されているのみ。いったん入場してしまうと、気の利いた食べ物の確保は困難です。
そのため、食材の確保は体育館前のセブンイレブンを利用すると良いでしょう。ただし試合開始直前は行列が作られますので、時間に余裕を持っておくことをおすすめします。
近くには「ほっかほか弁当」もありますので、好みに合わせて使い分けてください。
また、最寄り駅である新所沢駅には「エミオ新所沢」というショッピングモールが入っています。
三浦屋グルメをはじめ、さまざまな食べ物が確保できますので、ここで買っておくと体育館前のセブンイレブンの行列を避けられます。
トイレ・喫煙事情・その他
トイレ
トイレは1階席・2階席ともに豊富に用意されています。清掃も行き届いているようで快適に利用できます。
もちろん、試合開始直前・休憩時間は込み合います。
喫煙所
公共の体育館のため、館内は全面禁煙です。そのため、会場入り口付近のスペースが喫煙所となっています。仕切りとかは特別設置されていませんので、入り口周辺はタバコの煙が吹き込みます。
駐車場・駐輪場
所沢市民体育館には立体駐車場が用意されていますプロレスの試合が行なわれるときは使用できるか分かりませんので、事前に問い合わせるようにしてください。
駐輪場は無料で使えるようです。
所沢市民体育館周辺ホテル情報
新所沢駅には徒歩1分の「新所沢ステーションホテル」がありますが、それ以外ですと電車で狭山か所沢駅まで行かないとホテルはないようです。
しかし、新所沢で宿泊するのであれば電車で新宿か池袋まで出たほうがホテルの数が多く、交通も便利です。
とくだん所沢周辺で泊まる必要がないのであれば、早めに電車で移動したほうが良いでしょう。
所沢市民体育館まとめ
以上、所沢市民体育館の会場紹介でした。
最初のほうにも書きましたが、新宿・池袋からは1時間圏内で移動可能な意外と便利な場所にあります。
最寄り駅である新所沢駅は、西武鉄道の駅の中では所沢駅についで乗降人員が多い駅。そのため、会場周辺の飲食店が多く、遅い時間まで営業しているところが多いです。
決してプロレスの試合が行なわれる回数は多くないですが、後楽園ホールは新木場1StRingとはまた違った観客層の中で観戦できる良い会場です。
まだ一度も行ったことがないという人は、一度体験してみてはいかがでしょう。
施設情報・用途
収容人数:メインアリーナ: 4,308席、サブアリーナ: 112席
管理運営:所沢市
延床面積:14,692.13m2
高さ:21.45m(メインアリーナ天井最高部18m)
竣工:2004年(平成16年)5月
所在地:〒359-0042埼玉県所沢市並木5丁目3番地