プロレスと言えば、日本武道館です。
東京・九段下という、山手線のほぼ中央!圧倒的に便利な場所にあり、プロレス以外だって数々の興行が行われる聖地です。最近では、毎年新日本プロレスがG1クライマックスを行ったり、NOAHやスターダムが試合を行うこともあります。
今回は、東京・日本武道館の座種・座席について紹介します。
日本武道館 座席ごとの特徴
座席ごとの特徴を見ていきましょう。
アリーナ席前方(ロイヤルシート)
武道館の中央に置かれたリングをグルっと囲むように設置された椅子席です。
日本武道館では、だいたい6列目くらいまでをアリーナ席前方(ロイヤルシート)と呼びます。
アリーナ席前方はリングが近く、選手の細かい動きや表情、力のこもった攻防を間近で感じられる座席です。プロレスファンには人気のある座席で、特に最前列周辺は、ファンクラブ先行ですぐに売り切れてしまうほどです。
10,000人以上収容できる日本武道館で、もっともリングに近いスペシャルな座席で、値段はそれなりにしますが、存分に試合を堪能できるでしょう。
アリーナ席
アリーナ席後方は、リングから距離はありますが、選手と同じ空間を共有している実感が味わえる席です。力強い動きや迫力がダイレクトに伝わり、かつ、試合全体の動きを把握することができます。
また、後ろの方では、ひな壇が設置されることがあります。ただし、一般的に使用される階段状のひな壇ではなく、下に板を敷いただけのものなので、劇的に見やすくなるわけではありません。設置されないこともあるので、過度な期待は禁物です。
ロイヤル・アリーナS席より、やや後ろの座席です。
とはいえ、上の写真を見ていただければ分かるように、かなり近いです。ここでも存分に試合を堪能できるでしょう。
花道(入場ゲート)
日本武道館のような大きな大会では、会場の一方(二方)に、選手が入場するための花道が設置されます。花道付近の座席は、選手の入場を間近で見られます。
アリーナ席の座席
アリーナ席ではすべて、パイプ椅子が使用されています。
折りたたみ式よりも大きく、前後の間隔も広いので、快適に見ることができます。
アリーナ席のひな段
アリーナ席では、後方にひな段席が設置されることがあります。
新日本プロレスG1クライマックスでは、およそ12列目以降にひな段が設置されました。ただし、階段状ではなく、他の席よりも少しだけ高くなっている程度なので、劇的に見やすくなるわけではありません。
1階指定・スタンド席
アリーナ席が地下に位置するため、ここを1階スタンド席と呼びます。
1階スタンド席は、リングを見渡しやすい高さと、程よい距離感が魅力の座席です。アリーナ席とは異なり、俯瞰する形でリング全体が視界に収まるため、選手の動きや位置関係が把握しやすく、試合の展開や流れがより理解しやすくなります。
日本武道館の1階スタンド席は、真上に2階スタンド席があるため、天井が低く作られています。プロレスを見るのに差し支えはありませんが、多少狭く感じるでしょう。
1階指定席の椅子
1階はジャンプアップ式の椅子が使用されています。
すべての座席に背もたれが付いています。ただ、プラスチック製のため座り心地はあまりよくありません。パイプ椅子よりは座りやすいくらいと考えておいて良いでしょう。
1階最後方は上記のように、少し高くなった場所に椅子が設置されています。ただし、よほど満員にならないと開放はしない座席のようです。
方角ごとに椅子の色が違うので、待ち合わせのときに便利かもしれません。幅はやや狭いため、大柄な人が並ぶと窮屈に感じるでしょう。
2階指定・スタンド席(前方)
ここからは2階スタンド席です。
2階スタンド席前方は、リング全体を見渡しやすい高い位置にある座席です。特に前方の席は、選手の動きやポジションを把握しやすいだけでなく、試合全体の展開を俯瞰して楽しむのに最適です。
プロレス観戦初心者からベテランファンまで、試合全体をしっかり堪能したい方におすすめです。また、会場全体を包む熱気もほどよく伝わり、落ち着いた視点でプロレスの醍醐味を味わえる点も魅力です。
2階指定・スタンド席(後方)
2階スタンド席後方は、会場全体を俯瞰できる最も高い位置にあり、広い視野で試合を楽しめる座席です。
リングとの距離はかなり離れるものの、リングの動きや試合展開が全体的に見渡せ、選手のポジショニングや流れが把握しやすくなります。
チケットの価格はリーズナブルで、気軽にプロレスの熱気を体感したい方にもおすすめです。
2階席の座席
2階席の座席です。
写真のように小さい背もたれがついて、座面にはわずかながらのクッションが付いています。あまり座り心地はよくないです。
方角ごとに色が分けられているので、たとえ席を離れても、元に戻ってきやすいです。
車椅子席
車椅子席は、1階スタンド席の南・南東・南西ブロックに常設で30席設けられています。
これは2020年の改修工事以降に設定された座席で、同伴者も隣に座れます。車椅子席の端には、コンセントも完備されています。
リンク【報告】日本武道館がバリアフリー化されました!(DPI日本会議)
日本武道館 注意点
日本武道館での観戦にあたり、いくつかの注意点があります。
スタンド席では、花道側を避ける
日本武道館の1階・2階のスタンド席は、花道側の席は避けたほうが良いでしょう。
建物の構造上、花道を歩く選手が見えないからです。必然的にオーロラビジョンを見ることになります。
武道館のような大舞台では、多くの選手はコスチュームを新調してきます。せっかく新調したコスチュームで花道を歩く選手を見られない、なんてことになるかもしれません。
スタンド2階席は、傾斜がきつい
日本武道館の2階席は、かなりの急勾配となっています。
後楽園ホールや両国国技館ですと、前の座席が膝上あたりまで(前の人の頭を入れると胸くらい)なのに比べて、日本武道館では、膝下あたりまでしかありません。前方に座高の高い人が座っても気にならないというメリットがある反面、急すぎて怖いというデメリットがあります。
音楽ライブでは、立ち上がってジャンプした客が着地に失敗し、前方に転がり落ちたなんてこともあるようです。2階席最前だと、そのまま1階まで落ちるかもしれません(誇張ではないです)。
高所が苦手な人は慣れが必要です。
スタンド席では、G列とN列を避ける
スタンド席では、G列とN列は避けたほうが良いでしょう。
この座席は、通路に簡易的な席がついているだけなので、座り心地が悪いからです。
さらに通路に設置されているので、目の前をバンバン人が通ります。
通路である以上「通らないで」とは言えないので我慢するしかありません。トイレに行きやすいというメリットもありますが、個人的にはオススメできない座席です。
日本武道館の最寄り駅、アクセス
日本武道館の最寄り駅は、東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線「九段下駅」。
2番出口を出て徒歩5分で到着。ただし、日本武道館は広い皇居の一部にあるため、敷地内に入ってから更に5分ほど歩きます。
開場直前や、興行終了後は混雑するため、もう少し時間を見ておいたほうが良いでしょう。
日本武道館の飲み物・食べ物
次は、日本武道館の飲食店を紹介します。
日本武道館内の売店
日本武道館では、入り口周辺にいくつかの売店があります。ここでは、サンドイッチなどの軽食が売られてます。
価格は外で買うのと同じくらいです。急いでいるときに重宝します。
レストラン武道
日本武道館敷地内にはレストランがあります。
もともと、田安門から入って武道館の手前にありましたが、改修工事により武道館の奥に移動となりました。
名物メニューは下記の2つです。
武道館の八角形をイメージした「武道館オムライス」は、てっぺんに玉ねぎが乗っており、「擬宝珠パスタ」は、てっぺんに半熟卵が乗っていました。
我々の世代ですと、武道館の屋根の上に光るのは玉ねぎだと教えられてきたのですが、その答えはいかに??
日本武道館周辺のコンビニ
九段下駅から日本武道館に行く場合、主なコンビニエンスストアは下記3つです。
ローソン メトロス九段下店
駅構内にあるため利用しやすいです。
しかし、元がキヨスクのため店舗面積が狭く商品数も少ないです。日本武道館のように1万人クラスの観客が集まるときは、間違いなく行列しているかと思います。
セブン-イレブン 北の丸スクエア店
オフィスビルの1階にあるコンビニです。日本武道館から見て道路の向かい側にあるので回り道になりますが、3つのうち、もっとも利用しやすいコンビニです。そのぶん並ぶでしょう。
ファミリーマート九段北一丁目店
上記、セブン-イレブンからさらに道路を渡った場所にあります。ちょっとだけ遠いですが、そのぶん空いているかと思います。
他にもミニストップ南1丁目店、ファミリーマート九段下駅西店などがありますが、武道館から離れるほど空いていることでしょう。 九段下駅から武道館の間に、売店が出ていることもあります。
日本武道館周辺の飲食店
九段下駅周辺は、あまり飲食店の数は多くありません。試合後、どうしても店に立ち寄りたいのならば予約しておくことを強くおすすめします。
トイレ・喫煙事情
日本武道館は造られてから年数が経っているので、トイレもそれなりです。
数は1万人規模の観客に対して十分ではないので、休憩時間は混雑するでしょう。
もちろん館内は禁煙ですので、喫煙するときは、テラス(外)などに設置される喫煙所を使用してください。
日本武道館周辺ホテル情報
最寄りの九段下駅から主要駅まで5~10分くらいで行けるので、ホテルで困ることはないでしょう。
ただ、日本武道館周辺で探すとなるとあまり多くないかもしれません。
京王プレッソイン東京九段下
京王グループが運営するホテルです。
快眠品質にこだわったホテルで、安眠ブランドとして有名なテンピュールな枕などが用意されています。プロレスを見に遠征をするときって、弾丸的な日程が多いので助かります。ぐっすり寝れるのはうれしいです。
アパホテル東京九段下
日本武道館から歩いて10分ほどの場所にある、全国的に有名なホテルです。
大きな興行が行われるときは、かなりの確率で満員になります。日本武道館の近くで泊まるのであれば、早めに予約しておいたほうが良いでしょう。
サクラホテル神保町
神保町駅近くにあるホステルです。
ドミトリールーム(相部屋)ですと数千円から宿泊できるので、かなりの節約が可能です。
たぶんですが、武道館でプロレスがあるときは、宿泊客ほとんどがプロレスファンだと思います。見知らぬファンと一緒に、朝までプロレスを熱く語るなんてことができるかもしれません。
その他のホテル
基本的に、武道館のある九段下にホテルは少ないので、隣の「飯田橋駅」周辺に出たほうが選択肢は広がります。飯田橋駅には東京メトロ東西線に乗れば一駅で着きますが、歩いても10分くらいです。試合の余韻に浸りながらゆっくり歩いてみてはいかがでしょう?
日本武道館でプロレスを見よう!
日本武道館の座席について紹介しました。
かつては全日本プロレス・NOAHを中心にビッグマッチが行われていた日本武道館ですが、近年はめっきりプロレスの試合は行われていませんでした。
しかし、プロレスの盛り上がりを見ると、今後はバンバンと使用頻度が増えてくると思います。それに「武道」と名前がついている以上、やっぱり常設にしておきたい会場です。